一般社団法人九段下劇場代表 大木梨恵と申します。
この度、東京・九段下に伝統文化のための劇場「鶴めいホール」を設立いたしました。日本の伝統音楽として代表的な音楽(長唄・清元・常磐津・義太夫・三曲・小唄・端唄など)を中心に落語・講談・浪曲・津軽三味線、また着物など様々な日本の伝統文化の情報発信をしながら、古来より四季を愛し、優しさと義勇あふれる日本の心と感性を示し育んでいきたいという思いで発心いたしました。
伝統芸能の題材の根底にあるものは全ての生き物に対する深い愛情と人の世の道理に貫かれています。それに反した時に苦悩と悲劇が生まれ、あるいはそれが笑いにもなっていく。歌舞伎や能、狂言、落語として語り継ぐことによって人として正しく生きていくための教訓となって行きます。日本人の遺伝子に組み込まれた情感の豊かさを呼び戻したい。 和楽器の音色や響きには懐かしさを、題材となるストーリーには共感を、そして見終わった後には胸が熱くなるような感動を覚え、「日本人で良かった」「これぞ日本の文化」「出会えて良かった」と思っていただける劇場を目指してまいります。
歌舞伎、長唄が大好きだった曾祖母から伝わる想いを引き継いで、聴く・観るだけでなく、少しでも興味を覚えた方や同好の士との出会いの場としても気軽にお立ち寄りくださいますよう、心よりお待ち申し上げます。
「鶴めいホール」の設計を担当した建築家の平野崇です。
長唄をはじめとする日本の伝統芸能を再興させたいという長年の想いから、この劇場は生まれました。劇場は、築50年の事務所ビルを床や壁を改修して建物の間取りを大きく変更し、耐震補強とともに音響設計を行うことで、都市の雑踏の中でも生音による良質な演奏が可能な空間としました。
劇場は6m×6m×6mという最小限の空間ながら、圧迫感をなくすために対角線を利用して、空間に奥行を持たせています。舞台は隅角部に配置して周りに客席を配置することで、演者を中心に観客が取り囲むという「芸能がはじまった原初的な光景」を生み出しています。誰でも気軽に伝統芸能を楽しめる場所として、「鶴めいホール」が末永く続いていくことを願っています。
平野崇(建築家/エイ.アンド.エス.システム)
鶴めいホールオリジナルのグッズを販売しております。
ご購入はホール2階ラウンジ、もしくはメールにてお問い合わせください。
法人名 | 一般社団法人九段下劇場 |
創業 | 2021年9月 |
代表 | 大木梨恵 |
事業内容 | 伝統芸能を主体とした劇場の運営 |
所在地 | 〒102-0072 東京都千代田区飯田橋2丁目5番4号 |
電話番号 | 03-6272-8080 |
メールアドレス | info@kakumei-hall.com |